ハロウィン経済効果3年連続縮小、なぜ下火に?(2019年)(2/3)
ハロウィンの経済効果、拡大した理由
日本のハロウィンはいつからビックイベントに?
ハロウィンとは
ハロウィンとは、毎年10月31日に行われる、ヨーロッパを発祥とした秋の収穫祭。1年間を11月1日~10月31日と定めていた古代ケルト人が起源と考えられている。大みそかにあたる10月31日には、死んだ人の魂が家族の元へ帰り、悪霊や魔女が町をさ迷うと言われ、死者の霊や悪霊たちが家に入らないよう、かがり火をたいた。もともとは悪霊を追い払うための宗教的な意味合いをもった行事だったが、アメリカで子どもが楽しむ民間行事として定着。以降、世界各国でイベント文化として取り込まれている。
国内でハロウィンの始まりは、ディズニーランドのハロウィンイベントと言われている。ハロウィン期間は、普段禁止されているディズニーキャラクターの仮装が解禁され、来場者参加型で楽しめる。「ハロウィン」と「仮装」はセットで楽しむイメージが日本国内でも普及し、全国にハロウィンをテーマにした仮装パーティーが広がるようになった。
ハロウィンイベント例
- 東京ディズニーランド
ハロウィンを広めた第一人者である東京ディズニーランドでは、毎年大規模なハロウィンイベントを開催。期間限定の園内のデコレーションやパレード、ハロウィン限定グッズやフードを楽しむことができる。また期間限定で解禁される仮装入場も相まって、毎年多くの来場者でにぎわっている
- USJ
USJは“ホラー”に特化したハロウィンイベントが特徴。園内をゾンビが練り歩き、来場者を驚かせたり、突如音楽にのって踊りだしたりと、“ホラー×エンタメ”のユニークな取り組みが魅力。またハロウィン限定のホラーアトラクションも登場する
- 東京渋谷
渋谷センター街では、毎年ハロウィンに仮装した人々が殺到し、警察も出動する事態にまで発展することもしばしば。海外からの参加者も増えている。また東京・渋谷の他に、大阪・道頓堀付近でも仮装した人々で盛り上がりをみせている - 貸切パーティースペース
ハロウィンパーティのための貸切スペースも登場。貸切パーティースペースでは、仮装用の着替え場やハロウィン用飲食メニューが提供される。部屋のハロウィン装飾も可能
ハロウィンが盛り上がり始めた理由
ハロウィンのグッズがかわいい
もともと子どもを主役としていたハロウィンは、可愛らしく、キャラクター性の強いものが多い。ルックスの特徴や、写真映えするカラーリングが、女性や子どもの心を惹きつけた。
コト体験ニーズ
仮装することがイベントルールのハロウィンは、いつもとは異なる自分になれる“非日常性”を提供。皆で集い一緒に騒げるハロウィンは、ストレスのはけ口が少ない若者を中心に受け入れられていった。
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SNSやシェア文化の広がり
非日常的な仮装や、オレンジやパープルといった鮮やかなカラーリングが特徴のハロウィンアイテムは、インスタなどのSNSとも好相性。
恋愛離れ
“恋愛離れ”によって、クリスマスのように異性と一緒に過ごすイベントよりも、同性と一緒に過ごすイベントの方が近年は人気が高い。友人と楽しめるハロウィンは、恋愛離れが進む若者の間で心を掴んでいる。
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