フィットネストラッカーとは?主な機能と製品事例、市場動向(3/3)

 フィットネストラッカーの製品事例と市場の動向

フィットネストラッカーの製品事例

ガーミン(GARMIN)

GARMINはGPSウォッチやカメラ、カーナビゲーションシステム、モバイルGPS市場向けアプリなど、GPS機能を搭載する装置・機器を開発する企業。フィットネストラッカーとしては、スタンダードモデル「vivofit」、スマホとの連携に強い「vivosmart」、スポーツ用途向け「vivoactive」の3種を展開。カジュアルさやスポーティなデザインが人気だ。

GARMIN(ガーミン) アクティブトラッカー 活動量計 vivofit4 Black レギュラーサイズ 歩数 防水

フィットビット(Fitbit)

Fitbitは米国のフィットネス製品のメーカー。ワイヤレス活動量計・睡眠計リストバンド、ワイヤレス多機能体重計などが主力製品。フィットネストラッカーとしては、スタンダードモデル「Charge3」、新シリーズ「Inspire」「Inspire HR」、子ども向け「Ace 2」を用意している。高い性能で人気があり、自社展開するアプリとも連携できる。

Fitbit Charge3 フィットネストラッカー Black/Graphite FB410GMBK-CJK

タニタ(TANITA)

TANITAは体組成計、ヘルスメーター、歩数計など家庭用・業務用計量器の製造・販売企業。リストバンド型ではなく、ネックストラップやクリップで取り付けるタイプもある。他社製品と比べて、比較的安価である点も特徴。

タニタ(TANITA) 活動量計 カロリズム ブラック AM-161-BK

ソニー(SONY)

SONYは「SmartBand Talk リストストラップSWR310」を提供。アクティブトラッカー機能によって、手軽に心拍数や消費カロリーなどを測定できる。Android端末と連携して、手元でのハンズフリー通話やボイスコントロールができる。軽量設計で手首や足首への負担も少ない。

 SmartBand Talk SWR30用リストストラップ Lサイズ(レッド&ブルー)SONY SWR310

ポラール(POLAR)

POLARは世界初のワイヤレス式心拍計を開発するなど、独自の心拍計測テクノロジーを持つ企業。スポーツ用途のスマートウォッチが主力製品。女性でも身につけやすいデザインが特徴。フィットネストラッカーとしては「POLAR A370」、心拍センサー「POLAR H10」などを用意している。

POLAR活動量計+リスト型心拍計 A370 ブラック M/L 90064881

フィットネストラッカー市場の動向

市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングが実施した世界のウェアラブルデバイス市場に関する調査(2018年)では、世界のウェアラブルデバイス普及台数は2025年に5億台となり、2017年比5倍の普及になると予測している。2017年の製品カテゴリー別内訳は、スマートウォッチが50.6%、ブレスレット型のフィットネストラッカーは36.8%となった。

2012年以降スマートフォン市場の成長鈍化によってウェアラブルデバイスに注目が集まり、中でもブレスレット型のフィットネストラッカーが多くのユーザーを獲得し市場が立ち上がったと同社は分析する。その後、2015年にApple Watchが発売されたことで、既存のスマートウォッチ市場とフィットネストラッカー市場の一部を吸収してシェアが拡大している。また同調査結果では、最近注目されているウェアラブルデバイスとして、耳につけるイヤホン型デバイス「ヒアラブル」を紹介。イヤホン型デバイスはスピーカー機能や通信機能、歩数・心拍数などを測定するセンサー、通話や音声認識ができるマイク機能などを備える。

今後有望な領域としては、産業用と医療分野が注目されているという。その普及には、技術の進歩とユーザーニーズに応えるサービスやコンテンツの提供が重要となると指摘。またセンシティブなユーザーの個人情報を取り扱うため、情報セキュリティやプライバシー侵害などの課題も残っていると説明する。

広がる、フィットネストラッカー活用の場

フィットネストラッカーは、最近では、音楽が聴けたり、電話ができるなど機能が多様化している。健康管理のニーズが高まるとともに、個人の身近なライフログを記録、管理するツールとして需要は今後さらに高まると予想される。企業の健康経営、医療機関と患者の情報共有、介護をする人とされる人の情報共有など、活躍の場はどんどん広がりそうだ。

 

 

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