日本の離婚率(2019年公表)働く女性の社会進出と離婚率の関係(4/4)

女性が離婚を切り出す主な原因

離婚原因にはさまざまなものがあるが「性格の不一致」が多い。他、不貞行為や DVなども挙げられる。離婚を切り出す原因は以下の通りで、いずれも妻側の件数が多い。

  • 性格が合わない(夫:11,137件、妻:18,990件)
  • 異性関係(夫:2,594件、妻:8,357件)
  • 暴力を振るう(夫:1,535件、妻:10,459件)
  • 酒を飲み過ぎる(夫:423件、妻:2,983件)
  • 性的不調和(夫:2,406件、妻:3,462件)
  • 浪費する(夫:2,268件、妻5,139件)
  • 病気(夫:795件、妻:844件)
    ※裁判所 司法統計「平成28年度 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所 」より作成

離婚と卒婚

離婚率が減少傾向にあるのは、近年注目されている「卒婚」が影響しているかもしれない。卒婚とは「結婚を卒業する」という意味で、主に婚姻生活の長い年配の夫婦が行う。法律的に離婚するとなると、財産分与や親権の問題、その他さまざまな問題が起こる上に、弁護士を立てる必要が出てくるケースも。そこで、婚姻関係は解消せずに、夫婦がそれぞれ独立して自由に行きていく取り決めをするのが卒婚である。従来はなかった新しい婚姻の形だが、こうした関係性が社会的にも認知されるようになることで「離婚したいけれどあえて離婚しない」という新たな選択肢ができた。

着目したい “離婚消費”

離婚すると夫の収入がなくなるため、養育費の有無に関わらず妻の経済状況はそれまでよりも悪くなるケースが多いが、一時的に“離婚消費”は活発になる。離婚消費とは、離婚というライフイベントによって新たに生じる消費のことで例えば以下が挙げられる。

  • 新居への引っ越し(妻側が家にとどまる場合は新居への引っ越しは無い)
  • 新居への引っ越しがある場合は、家具や家電製品の購入
  • 婚姻時に専業主婦だった場合は、仕事を新たに開始する際に必要な仕事用の被服の購入
  • 収入アップ、転職、再就職に向けた、キャリアアップのためのスクール通いや資格取得
    など

最近話題を集めているのが「離婚式」や「離婚のお祝い」。夫婦一緒に離婚をお祝いしたり、夫婦がお世話になった友人知人を招いて離婚式をしたり、「離婚おめでとう!」と書かれたケーキを囲って友人たちとパーティをするなど、離婚をポジティブに捉えて離婚の門出を祝う。日本ではまだ一般的ではないが欧米では「Divorce Party(離婚パーティ)」という名前で知られており、やがては日本国内でも「Divorce Party(離婚パーティ)」は広く定着していきそうだ。実際の離婚パーティに出席した女性のブログ「離婚パーティ。(DRESS)」を見ると、ポジティブで楽しそうな様子。

 

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Divorce day. Best day ever. #happydivorce #divorceday @carteraway

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女性の未婚化が進み、シングル女性は昔ほど希少ではなくなった。また働く女性の増加により、夫や男性の経済力に頼らなくても自立して生きることができる女性が増えている。離婚率は近年減少傾向にあるとは言え、それら社会情勢の変化が「離婚したいけど我慢している女性たち」の背中を後押しするとしたら、今後離婚する女性は増え、それに伴い離婚消費が盛り上がるかもしれない。企業は「離婚消費」に目を向け、女性たちの“門出”をポジティブにお祝いしてみてはどうだろう。勇気づけられる女性は多いはず!

 

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