全世代で増える女性単身者 年齢階級別に見る世帯主構造の割合
(最終更新:2018年9月28日)
厚生労働省が公表した「家計所得の分析に関する報告書」の中では、世帯主年齢階級別・世帯構造別の世帯数割合の推移を掲載している。そこから読み取れるのは20年前と比較して全年齢階級で女性の単身者が増加していること。特に増加しているのは多い順に20代、70代、 30代。その他に増加しているのは男性の単身者と夫婦のみの世帯。夫婦のみの世帯は40代と30代で増えている。DINKsが増加していると考えられる。一方で、全年齢階級で減少しているのが3世代世帯。この20年間で世帯構造が大きく変化していることがわかる。
女性マーケティング戦略のヒント
各年齢階級で、増加・減少の世帯構造は異なる。年齢階級別に見てみよう(1986年/2015年比)。
目次
【20代】女性単身者、増加
- 増加:女単独(+4.2)、ひとり親と未婚の子のみ(+1.3)、男単独(+0.3)
- 減少: 夫婦と未婚の子のみ(-3.4)、夫婦のみ(-1.3)、3世代(-0.7)
【30代】男性・女性単身者、夫婦のみ、増加
- 増加:男単独(+6.1)、夫婦のみ(+5.0)、女単独(+3.6)、ひとり親と未婚の子のみ(+0.8)
- 減少:3世代世帯(-8.4)、夫婦と未婚の子のみ(-7.2)
【40代】男性単身者、夫婦のみ、ひとり親、増加
- 増加:男単独(+6.0)、夫婦のみ(+5.5)、ひとり親と未婚の子(+3.1)、女単独(+2.6)
- 減少:3世代世帯(-11.0)、夫婦と未婚の子(-6.6)
【50代】男性単身者、ひとり親、増加
- 増加:男単独(+8.4)、ひとり親と未婚の子(+3.9)、女単独(+1.3)、夫婦のみ(+0.4)、
- 減少:3世代(-8.7)、夫婦と未婚の子のみ(-5.5)、
【60代】男性単身者、夫婦と未婚の子、増加
- 増加:男単独(+7.8)、夫婦と未婚の子のみ(+3.6)、夫婦のみ(+2.1)、女単独(+1.3)、ひとり親と未婚の子のみ(+1.4)
- 減少:3世代(-13.6)
【70代以上】男性・女性単身者、夫婦のみ、夫婦と未婚の子、増加
- 増加:男単独(+4.1)、夫婦のみ(+4.1)、女単独(+3.9)、夫婦と未婚の子(+3)、ひとり親と未婚の子(+2)
- 減少:3世代(-16.0)
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