メンタルヘルスとは?国が推奨する4つのケアとビジネス事例(3/3)
メンタルヘルス市場の動向とメンタルケアビジネスの例
ストレス社会が問題視されるなか、うつ病や統合失調症といった精神疾患の患者数は依然として増加傾向。2011年には300万人を超え、精神疾患患者やそれに伴う医療費の増加は著しく、個人だけでなく企業にとっても早急に解決すべき課題となっている。需要高まるメンタルヘルス市場と、メンタルケアビジネスの事例について紹介。
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メンタルヘルス市場の動向、2020年は377億円規模へ
市場調査のシードプランニングによると、メンタルヘルスの市場規模は、2012年の203億円から2020年には377億円へ拡大するとのこと。法人向けEAP(従業員支援プログラム)は119億円、個人向けは257億円で、特に伸びが期待されているのが法人向け。今後もこの傾向は加速していくと考えられる。
メンタルケアビジネスの例
事例1:アドバンテッジリスクマネジメント
メンタルヘルスケア事業を展開するアドバンテッジリスクマネジメントでは、日本初となるGLTD(就業不能時の所得補償保険制度)を提供してから、“企業の元気を創り出す”さまざまな人事戦略ソリューションを提供。就業不能リスクやハラスメント防止、ストレスチェックといった社会的課題を解決するための、多様なサービスを展開している。
日本経済団体連合会にも加盟。GLTD分野では約32万人、メンタルヘルスケア分野では約70万人へのサービス提供を果たしている。
- 《展開しているサービス事業》
・エンゲージメント向上サービス
・メンタルヘルス研修
・健康経営支援サービス
・退職・休職予測システム
・カウンセリングサービス
・産業医サービス
・睡眠問題解消アプリ
など
事例2:ヒューマン・フロンティア
大企業からベンチャー企業まで、約1,000社の導入実績をもつEAPを提供しているヒューマン・フロンティアでは、専属カウンセラーによる全国出張を実施。製造業、サービス業、IT、金融業、運輸業と多岐にわたる企業が導入している。
メンタルヘルスケア以外にも、組織の活性化やハラスメント対策、ワーク・ライフ・バランス支援の各領域で、個人と組織の健康増進や生産性の向上をサポート。各種研修から職場復帰支援までの幅広いサービスをワンストップで実施している。
- 《展開しているサービス事業》
・ストレスチェックの実施
・EAP
・メンタルヘルス対応サービス
・ハラスメント対策サービス
・各種研修
・職場環境改善・組織活性化
・ワーク・ライフ・バランス支援
事例3:ピースマインド
メンタルヘルスケアサービスを開始してから20年のピースマインドは、臨床心理士や精神保健福祉士、精神科医、社会保険労務士、弁護士など、多彩な専門家によるチーム体制を整えている。
また、世界14ヵ国に提携拠点を有し、200以上の国と地域で24時間365日対応を可能にしているグローバル対応も特徴の一つ。その強みを武器に、国内外を問わず組織分析から研修、セミナーまで対応している。
- 《展開しているサービス事業》
・ストレスチェックの実施
・EAP
・ウェルネスプログラム
・研修
・ハラスメント対策
・休職・復職者支援
・クライシス支援
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