更年期女性の情報行動、求める健康情報は「がん」 SNSが主要な情報源に
更年期女性は、どのような健康情報を求め、どこから情報を得ているのか。イランで約4600人を対象に実施された調査では、「がん」や「検査・診断・治療」に関する情報への関心が高く、SNSが主要な情報源となっていることが明らかになった。一方で、信頼できる情報を見つけにくいという課題も浮き彫りに。近年は、SNSが健康情報の取得や健康行動の重要な接点となっていることが各所の研究で報告されており、情報の信頼性をどう確保するかが、喫緊の課題だ。
更年期女性の情報ニーズと取得行動を調査
イラン保健医療教育省のMasoomeh Latifi氏らの研究グループは、更年期女性を対象に、健康情報のニーズや情報収集行動を調査した結果、「がん」に関する情報が最もニーズが高く、「SNS」が主要な情報源であることを明らかにした。研究成果は2025年、『Iranian Journal of Nursing and Midwifery Research』に掲載された。
関心が高いのは「がん」や「検査・診断・治療情報」
更年期には身体的・心理的・社会的にさまざまな課題が生じるため、適切な健康情報は症状の管理やセルフケアに重要とされている。しかし、更年期に関する情報提供や教育は十分ではなく、更年期女性の情報収集行動や情報ニーズについては十分に検証されていなかった。
研究は、50歳以上のイラン人女性4608人を対象に実施。SNSを通じて質問票を配布し、更年期に関する健康情報のニーズ、利用している情報源、情報取得時の課題などを分析した。
その結果、最も関心が高かった健康情報は「がん」や「子宮筋腫などのその他の疾患」、「検査・診断方法」だった。また、更年期の症状やホルモン療法以外の治療法に関する情報への関心も高かった。健康情報の主な入手先はSNSで、次いで友人・知人から情報を得る人も多くみられた。一方で、「どこから情報を得ればよいかわからない」「正確で信頼できる情報を見つけにくい」といった課題も明らかになった。
SNS時代に求められる、信頼できる情報提供を
研究グループは、「更年期女性は多様な健康情報を必要としており、医療従事者はその情報ニーズを理解したうえで、信頼できる情報提供を行うことが重要だ」とコメント。今後については、「SNSの利用が広がる中、これらのプラットフォームを活用した教育を実施し、より信頼性が高く包括的な健康情報を提供するための取り組みが必要だ」としている。
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