簡単ダイエット 女性のニーズはどう変わった?(4/4)

短時間フィットネス

  • 【短時間フィットネスの特徴】
    短時間プログラムをコンセプトにした忙しい人向けのフィットネス施設
  • 【簡単ポイント】
    20~30分と短時間で筋肉を鍛えたり基礎代謝を上げるプログラムに取り組める
  • 【人気ポイント】
    自宅では用意できない本格的な器具を使用したトレーニングに短時間で取り組める点。滞在時間が長くなりがちな総合フィットネスクラブと比較すると心理的ハードルが低い

「短時間」を謳ったフィットネスが次々に登場。特に忙しい女性に支持されている。短時間フィットネスの元祖はカーブス。女性に特化しており会員もスタッフも女性のみ。1回30分のオリジナルプログラムがあり、予約不要で気軽に通える気軽さが評価されている。40~60歳代が中心で比較的高年齢層に人気。

ニューヨークから全世界に流行したバイクエクササイズができる暗闇フィットネスのフィールサイクルも人気。「わずか45分で800kcal消費」を謳う。有酸素運動と筋トレを組み合わせたプログラムで、効果的に脂肪燃焼できるエクササイズを提供しているのが特徴。大音量の音楽、プログラムと連動した映像を楽しむことができるためストレス発散にも貢献。短時間で爽快感抜群の暗闇フィットネスにはまる女性は多い。

ダイエットツール

  • 【自宅でツールを使うダイエットの特徴】
    腹筋を鍛えるローラーや自宅用フィットネスマシンなど器具を使って自宅でトレーニングを行う
  • 【簡単ポイント】
    ジムに通う時間が取れない人でも、ジムと似たような環境を自宅につくることができる
  • 【人気ポイント】
    自宅にいながらにして、ジム同様の本格的なトレーニングに取り組める。騒音対策に、消音設計になっている器具もある

テレビを見ながら、家事の合間、就寝前などにサクッとダイエットツールを使ってエクササイズに取り組める点が喜ばれているが、自宅で1人でもくもくとダイエットを継続するのが難点という女性も。購入してもあっという間にタンスの肥やしになったというのは、特にダイエット商品でよく聞く話。


 アブホイール エクササイズウィル スリムトレーナー 超静音

ウォーキング

  • 【ウォーキングダイエットの特徴】
     歩くだけ。主に足腰、腹筋を鍛えられる
  • 【簡単ポイント】
    姿勢や歩行速度にもよるが、歩くだけでダイエット効果がある
  • 【人気ポイント】
    特に中高年に人気。器具も運動スペースも必要なく手軽にスタートできる。お金がかからないことも人気ポイント

中高年層のウォーキング人気を背景に、各自治体では「ウォーキング+観光」のイベントが頻繁に開催されている。いずれも人気で、集客に成功している。中高年層をターゲットにした女性誌もウォーキングイベントを開催、人気コンテンツの一つになっている。

スニーカー通勤

  • 【スニーカー通勤ダイエットの特徴】
    通勤時に履く靴をパンプスなどからスニーカーに変えることで、運動効果を高める
  • 【簡単ポイント】
    シューズを履くだけ
  • 【人気ポイント】
    日々の通勤でスニーカーを履いて歩くだけで、消費カロリーを上げられる。忙しい女性にとっては通勤しながら運動もできるので一石二鳥。ハイヒールによる脚のむくみに悩む女性は多く、スニーカー通勤はむくみ対策としても人気

スニーカー通勤が増えている背景には、近年の「アスレジャー人気」や「ファッションのカジュアル化」「スポーツ庁が推進する官民連携プロジェクトファン&ウォーク」がある。

ダイエットマーケティングのコツ

他にも、女性に人気の簡単ダイエットは「睡眠の質を高める」「セルフマッサージ」「日頃から姿勢を良くする」「呼吸を整える(スローブレスダイエット)」など多岐にわたる。男性はダイエットを決意するとすぐに本格的な食事改善と運動を開始できる傾向があるが、女性は緩やかに継続でき、かつ心身の負担にならない“ゆるやかな”ダイエットを実践する傾向にある。女性にダイエット商品・サービスをすすめるなら「簡単で心身の負担にならない」ことを打ち出すのが良い。他、以下にダイエットマーケティングのコツをピックアップ。特に重要なのは「年齢やライフステージによって異なるダイエットニーズを理解した訴求」。

  • 「簡単」「心身の負担にならない」ことを打ち出す
  • さらに「時短」「ゆるく」もセットでアピール(女性は時間予算も考慮するため)
  • 劇的な効果はうたわない(最近の消費者は賢いので、かえって信用を損なう)
  • 楽しんで続けられる要素をアピール(先述のアプリのようにコミュニケーション機能を取り入れるなど)
  • ストレスフリーなダイエットであることをイメージさせる
  • おしゃれなライフスタイルになることをアピール(「ヘルシー=イケてる!」感は特に若い女性層にささる)
  • 年齢やライフステージによって異なるダイエットニーズを理解した訴求
  • 多くの女性がリバウンドを繰り返すことに悩んでいるので、リバウンドさせない仕組み・手法を用意する
  • ダイエットで美肌もエイジングケアも叶うなど、一石二鳥、三鳥であることを訴求する
    など



 

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