女性の美容悩み 年代別まとめ(20〜80代)(2/3)

スキンケアから見る年代別肌の悩み(10代〜70代)

15〜74歳の女性対象の調査「女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2017年スキンケア篇(ポーラ文化研究所)」では、年代によるスキンケアの目的が、加齢とともに肌荒れ対策からシミやハリといったエイジングケアに変化していることがわかった。

全年代に共通しているスキンケアの目的は「保湿効果」だが、年代による違いが見られる。例えばスキンケアの目的を「紫外線対策」としているのは35歳からで、紫外線対策意識が高まっていることが分かる。シミやくすみの実感が意識変化を起こしているようだ。

また60歳にも転機がある。それまでの「シミを防ぐ、改善する」から「今後の肌の老化を防ぐ」「肌の老化を緩やかにし、できるだけ肌の若さを保つ」が上位に挙がる。ある程度エイジングサインが現れた年代では「エイジングサインを出したくない」という思いから「老化の進行を緩やかにしたい、防ぎたい」にシフトするようだ。

年代別に見るメイク習慣(10代〜70代)

15〜74歳の女性対象の調査「女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2017年スキンケア篇(ポーラ文化研究所)」で、メイクに関する調査結果がある。

アイテムごとに見てみると、若い世代で目元を強調するアイテム(マスカラやアイライナー)の使用率が高い一方で、目元にエイジングが見られる高齢者には利用者が少なかった。高齢になると目元がたるみ、また視力も落ちるために細かい作業が億劫になること、たるんだ目元に合うメイク方法がわからないと言った理由が考えられる。

メイク時間に関しては、年齢が上がるに連れて減少傾向に。隠したい箇所が少ない若年層だが、理想の顔に近づけるために時間がかかってしまうのだろう。「今の自分に合うメイク方法が分からない」と悩む高齢者層に関しては、高齢女性ならではの美容悩みに対応したメイク方法やアイテムが広まれば、メイク時間もアイテム数も増えるかもしれない。

自分で感じる老化と他人が感じる老化の違い(20代〜60代)

20~60歳の女性455人対象の調査「世代別女性が気になる自分・他人が老けたと感じる顔の部分・悩み(調査実施:東京イセアクリニック)」では、すべての年代において、自分・他人の顔から老けを感じる部位が「目元・ほうれい線である」に回答が集中した。

だが結果をよく見てみると、他人の顔の評価と自分の顔の評価には若干の差がある。他人の顔のほうがより厳しい評価となっているのだ。20〜30代は、口元・首・輪郭に自身の老いは感じていないが、他人の顔からこの部分に老いが出ることを感じ取っている。50〜60代になって、ようやく自身の顔からも、それらの部位の老いを感じるようだ。

目元やほうれい線のように目立つ老化には目が行くためケアしやすいが、他人はそれ以外の部位の老化も敏感にキャッチしている。口元・首・輪郭などの気づきづらい老化も十分なケアすることで、他人に与える「老け印象」を改善できるかもしれない。

 

 

 



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