30代女性の消費行動・特徴・価値観・関心事(3/4)

30代女性の悩み・関心キーワード

次に各ライフコース特有の悩みや関心ごとを探ってみよう。「生き方・働き方」「ヘルスケア(美容・健康)」「自己投資(趣味、学び、旅行など)」の3項目でポイントをまとめた。

シングル

  • 【生き方・働き方】
    妊娠のタイムリミットが気になる。でも、結婚・出産でキャリアを中断したくないし、今の自由な生き方も気楽だから好きといえば好き。「妊娠・出産」「ライフプラン」「キャリアプラン」などのキーワードに関心あり。趣味や旅行などを楽しみたいのでワークライフバランスの良い働き方をしたい
  • 【ヘルスケア】
    <美容>美容意識は20代の頃と変わらず最新の美容法に関心があるが、エイジングケアを基点にした美容法へとニーズが変化。エステやネイルなど店舗の美容サービスも好きだが、美容家電でホームエステも好き。4クラスターの中で最も美容にお金と時間をかける
    <健康>いつかは妊娠・出産するかもしれないので、月経管理や子宮ケアで将来に備えている。健康意識は年齢とともに高まり、美容と健康両方のためにさまざまな健康法にトライ。年齢とともに慢性疲労対策ニーズが高まる
  • 【自己投資】
    好奇心旺盛で、趣味、スポーツ、スキルアップ、習い事、旅行、投資など自分の生活や心を豊かにすることに積極的に投資。新しいイベントなどに参加するのも好き。独身の友人や趣味仲間、彼氏などと外出する。結婚した友人が多いので20代の頃よりも1人で出かけることが増えた

DINKS

  • 【生き方・働き方】
    夫婦2人の生活のままでもいいが、子どもを産むか産まないかはまだはっきり決断していない。出産したとしても仕事は続けたい。仕事は好きだしキャリアを積んでいきたいが、適度に自分時間や夫との時間を持てる働き方を続けていきたい
  • 【ヘルスケア】
    <美容>美容意識は結婚して若干低くなり、最新の美容法は追わなくなったが、エイジングケアには力を入れている。店舗での美容サービスも利用するが、結婚して自宅で過ごす時間が増えたので美容家電を揃えてホームエステをする機会が増えた
    <健康>いつかは妊娠・出産するかもしれないので、月経管理や子宮ケアで将来に備えている。健康意識は年齢とともに高まり、自分の美容と健康、夫の健康のためにさまざまな健康法にトライ。年齢とともに慢性疲労対策ニーズが高まる
  • 【自己投資】
    独身の頃に比べると自分だけに投資するよりも、夫と一緒にできる趣味、スポーツ、旅行などに投資することが増えた。将来に備え、夫婦2人で資産運用にも積極的

DEWKS

  • 【生き方・働き方】
    貯蓄よりも、保育園やシッター代、時短消費などで出費がかさみ、「働いている意味はあるのか?」と疑問を感じることがある。仕事を続けているが、同年代のシングル女性と比べるとキャリアを積むのは難しく複雑な気持ち。忙しい日々の中で妻でもなく、ママでもなく、自分だけの「生きがいや役割」を模索したり不安を感じたりする時期でもある
  • 【ヘルスケア】
    <美容>美容はもちろん気になるが毎日が忙しく自分時間を取れないので、結果的に美容時間を省き、最低限のケアしかしていない。体力勝負なので、普段は美容は健康より後回しになりがち。
    <健康>仕事と家事・育児の両立で毎日がとにかく忙しく、心身が疲れきっている。「慢性疲労」「睡眠不足」「体重増加」など、美容悩みより健康面の悩みが大きい
  • 【自己投資】
    独身の頃と比べると、趣味、スポーツ、スキルアップ、旅行などの自己投資の機会は大幅に減った。家族一緒にできる投資(遊び、スポーツ、イベント参加など)が増えた。将来の自分自身のために学びたいことがあるが時間も体力もないので、子どもが大きくなってから、と考えている

専業主婦

  • 【生き方・働き方】
    子どもの手が離れたらいつかは仕事を始めるつもりはあるが、今は特に考えていない。子どもや家族を中心とした暮らし方をしていきたい
  • 【ヘルスケア】
    <美容>仕事で毎日人と会う有職者と比べるとメイクの機会がないのでノーメイクでいることが多い。だが家族で出かけたりママ友に会う時は張り切る
    <健康>自身の健康よりも家族の健康づくりを優先。自身は家にいることが多いので運動不足になりがち。運動をするなら、夫や子どもがいない日中の時間を活用
  • 【自己投資】
    独身の頃と比べると趣味、スポーツ、スキルアップ、旅行などの自己投資はしなくなった。自分が働いていない分、世帯年収が低いので自己投資などの贅沢はしない。自己投資よりも、家族とできることに投資したい

30代女性の所属コミュニティ

女性はライフコースが変化すると所属するコミュニティや人間関係が大きく変化する。特に、未婚・結婚の境界線は女性の友人関係に影響し、結婚・出産を機に女子会は「独身組」と「結婚組・子育て組」にわかれるなど、同じライフコースにいる者同志で集まるようになる。男性は各ライフイベントを迎えても人間関係はさほど変わらず、ライフコースで所属コミュニティがガラッと変わるのは女性特有。各ライフコースにいる女性はどのようなコミュニティで人間関係を構築しているのか?所属コミュニティの違いを見てみよう。

コミュニティ
シングル 同僚・仕事関係、趣味仲間、自分と同じシングルの女性、自分の両親・親戚、学生時代の友人、ネット上のコミュニティ
DINKS 同僚・仕事関係、趣味仲間、夫と共通の趣味仲間、自分と同じDINKSの女性、シングル女性、自分・夫の両親・親戚、地域、学生時代の友人
DEWKS 同僚・仕事関係、ママ友、自分と同じDEWKSの女性、子の保育園・幼稚園・学校、自分・夫の両親・親戚、地域、学生時代の友人
専業主婦 ママ友、自分と同じ専業主婦の女性、子の保育園・幼稚園・学校、自分・夫の両親・親戚、地域、学生時代の友人、ネット上のコミュニティ
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