ミレニアル世代女子のマーケティング・特徴・消費行動(3/3)

ミレニアル世代の消費行動

コスパを重視するミレニアル世代は消費行動も特徴的。日々の生活から冠婚葬祭まで派手な散財は行わず、コストを抑えた消費意識が強い。しかし単純に低価格・低予算を希望しているわけではなく、本質的なこだわりも重視している。「ブランドよりもコスパ」や「ミニマリスト」の流行がその代表的な例といえる。

ネット消費、SNS消費、アプリ消費

リアルではなくネット上での消費に積極的。ネット上での決済に抵抗はなく、キャッシュレス化に対してもミレニアル世代は意欲的。企業が打ち出すテレビCMよりも、リアルで信頼のおけるインフルエンサーの評価や検索情報、口コミ情報を重視する傾向にある。

ブランドよりもコスパ思考

ブランドにはこだわらず、コスパを重視。ブランド服よりもファストファッションで満足、いかに手軽にコスパよくオシャレを楽しむかが大切。

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モノ消費よりもコト消費

モノが充足し、常に欲しいものは簡単に手に入れられる世代。モノ消費よりも体験に価値を感じる。「共有」できて「共感」できるものに消費価値を見出す。

シェアエリングエコノミーに抵抗なし

上の世代ほどは「モノ」の所有欲はない。自宅も自動車も時計もバッグも洋服も、所有するよりもシェアで十分満足できるのは、コスパ思考による影響と考えられる。「エシカル消費」「SDGs」「エコ」に対する意識が高いことから、「シェアする方が環境にやさしい」と考えるのもこの世代の特徴。

シンプル&ミニマムに

モノや所有に執着がなく、ミニマム思考のため、冠婚葬祭や贈り物もいたってシンプル。決まりやしきたりに囚われない結婚式や葬儀が増えている。ソーシャルギフトに代表されるように、プレゼントにおいてもお歳暮やお中元よりライトなギフトが人気。シンプルライフを好む傾向が高いのもこの世代の特徴。

ミレニアル世代に向けたマーケティングの考え方

ミレニアル世代に向けたマーケティング手法は多様にあるが、特に代表的な考え方を3つ紹介。

高額商品<ファストファッション的商品

コスパ重視のミレニアル世代は「安くて、そこそこ良いもの」といった商品やサービスを好んで利用する。消費行動が進んでも、その先にあるのは高額消費への転換ではなく、低価格商品の購入頻度の上昇。あくまでファストファッション的な商品であることがミレニアル世代の購入基準。

「共有」のしやすさ

「共有」には主に「ソーシャルメディア上での共有」と「モノの共有」の2種が挙げられる。ミレニアル世代向けマーケティングでは大切なポイント。前者は例えば「インスタ映え」「シェアに値する面白プロモーション動画」など。後者は前述の通り、自宅や自動車、服などの共有。かつて「別荘」は富裕層の証で一部の人しか持つことができなかったが、今は「別荘シェア」「多拠点住み放題」などにより、若い中間層世代の間で「自宅以外の場所にも家を持つ」スタイルが急速に広まっている。

性差を超えたマーケティング市場の開拓

男らしさ・女らしさを重視しなくなり、性別にかかわらず好きなことに取り組むのがミレニアル世代。日傘男子や釣りガール、ひとり女子キャンプに代表される、性差を超えた市場は数多く開拓されている。かつては女性の占有行動であったスキンケアやネイルケア、メイクは、今や若い世代を中心に男性にも広がり、反対にかつては男性が主体であったスポーツ観戦や公営競技(競馬・競艇・競輪・オートレース)の場に女性ファンが集まり盛り上がっている。従来男のものや女のものとしてマーケティングされてきた市場を見直してみると意外なニーズが見えてくるはず。

今後の消費を担うミレニアル世代

このように見てくると、消費にも恋愛にも消極的に見えるミレニアル世代に何となくおとなしい印象を持ってしまうが、裏を返せば、どの世代よりも現実的で安定を望む“しっかり世代”。従来のしきたりや考え方に囚われない柔軟性や「自分らしさ」へのこだわりからは、周囲に惑わされないように生きる芯の強さも感じる。デジタルを駆使し新しい消費文化を牽引するミレニアル世代の価値観は、今後も時代の変化に合わせて柔軟に変わっていくはず。

女性クラスター

 

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